ツチイナゴは、黒い涙を流したような模様が特徴的なイナゴの仲間である。別種でナキイナゴというのがいるが、そちらは涙は流さずに雄が鳴く。
バッタの仲間の多くは卵で冬をやり過ごす(卵越冬)が、ツチイナゴは成虫で冬を越す(成虫越冬)。他のバッタと生活サイクルをずらすことで、どのようなメリットがあるのだろうか?
写真は越冬する前の雌のツチイナゴ。
ツチイナゴの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 直翅目(バッタ目)バッタ亜目 バッタ科 ツチイナゴ亜科 ツチイナゴ属 ツチイナゴ
学名:Patanga japonica
漢字名:土蝗
大きさ:♂40~55mm ♀45~70mm
成虫の見られる時期:5~7月 9~12月
分布:本州・四国・九州・沖縄
学名:Patanga japonica
漢字名:土蝗
大きさ:♂40~55mm ♀45~70mm
成虫の見られる時期:5~7月 9~12月
分布:本州・四国・九州・沖縄
こちらはは越冬した雄のツチイナゴだ。1枚目の写真よりも貫禄があるように見えるのは、気のせいだろうか。春に成虫のツチイナゴを見かけたら、冬を越した個体だと思って間違いないだろう。
イネ科だけでなく、クズ(マメ科)の葉っぱもよく食べる。
ツチイナゴは、幼虫の頃から泣いている。どれほど悲しいことがあったのだろうか。写真はおそらくツチイナゴの亜終齢幼虫。
脱皮直後のツチイナゴ終齢幼虫。脱いだ皮まで泣いているのは、この写真で初めて気が付いた。