
ヤマトフキバッタは、林縁に生えた植物の葉の上などで見られるフキバッタの仲間だ。
フキバッタの仲間は翅が退化しており、成虫になっても翅を使った飛翔ができない。そのため、移動できる範囲が狭く、地域毎の分化が進んでいる。しかし、その分類には結論が出ていない。
ヤマトフキバッタは、元々セトウチフキバッタの亜種とされていたようだ。この2種を1つの種とする際に、広く使われていた和名ヤマトフキバッタとセトウチフキバッタの学名Parapodisma setouchiensisが採用されたという経緯があるそうだ。
ヤマトフキバッタの翅は短いが、背中のあたりで一部が重なる。(上の写真でわかるだろうか)
ヤマトフキバッタの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 直翅目(バッタ目)バッタ亜目 バッタ科 フキバッタ亜科 ミヤマフキバッタ属 ヤマトフキバッタ
学名:Parapodisma setouchiensis
別名:セトウチフキバッタ
漢字名:大和蕗飛蝗
大きさ:25~30mm
成虫の見られる時期:7~10月
分布:本州・四国・九州
学名:Parapodisma setouchiensis
別名:セトウチフキバッタ
漢字名:大和蕗飛蝗
大きさ:25~30mm
成虫の見られる時期:7~10月
分布:本州・四国・九州

蕗(フキ)の葉を好む「フキバッタ」だが、単子葉植物の葉にとまっていた。

こちらはクズの葉にいたヤマトフキバッタの幼虫。1齢もしくは2齢だと思われる。同定には自信がないので「フキバッタの仲間の幼虫はこんな感じか」程度に見ていただきたい。