ハネナガフキバッタは、日本で唯一翅の長いフキバッタの仲間だ。とは言っても、ハネナガフキバッタの翅は腹端を少し超える程度である。通常フキバッタ
の仲間の翅は、あっても飾り付け程度なので、それらに比べると、ということだろう。
この写真は、標高1,400mのキャンプ場にある草地で撮影した。腹端の形からメスである。
ハネナガフキバッタの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 直翅目(バッタ目)バッタ亜目 バッタ科 フキバッタ亜科 ハネナガフキバッタ属 ハネナガフキバッタ
学名:Ognevia longipennis
大きさ:20~39mm
成虫の見られる時期:7~10月
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Ognevia longipennis
大きさ:20~39mm
成虫の見られる時期:7~10月
分布:北海道・本州・四国・九州
ここでは本種を何匹も見かけたが、ベンチ上で日向ぼっこをしていたこの個体は、跳ねたり跳んだりすることなく歩き回っていた。休憩しているワタシの方へ歩いてきたので、手を差し出すと、なんと手乗りをしてくれた。バッタの仲間が自ら歩いてきて手乗りをするという経験は初めてである。
ハネナガフキバッタの頭と胸をアップで観察してみよう。複眼から翅にかけて黒いすじが走る。
時に、大発生して農作物に被害を与えることがあるそうで、1900年代に北海道芽室町や鹿追町では甚大な被害がでたという。
こちらは別の個体。同じくメスだが、翅の長さが随分と違う。