日本のバッタで最も大きな種が、このショウリョウバッタ。
雌は体長8cmほどもあるので各部が見やすく、観察会ではお世話になっている。
ショウリョウバッタの雄は「チキチキチキ」と鳴きながら飛ぶので「チキチキバッタ」の別名がある。
ショウリョウバッタの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 直翅目(バッタ目)バッタ亜目 バッタ科 ショウリョウバッタ亜科 ショウリョウバッタ属 ショウリョウバッタ
学名:Acrida cinerea
漢字名:精霊蝗虫
別名:チキチキバッタ・キチキチバッタ・ショウジョウバッタ
大きさ:♂40~50mm ♀75~82mm
成虫の見られる時期:8~11月
分布:本州・四国・九州・沖縄
学名:Acrida cinerea
漢字名:精霊蝗虫
別名:チキチキバッタ・キチキチバッタ・ショウジョウバッタ
大きさ:♂40~50mm ♀75~82mm
成虫の見られる時期:8~11月
分布:本州・四国・九州・沖縄
緑型に褐色の模様が入った複合色タイプ。このタイプが草むらでは1番見つけにくい色だと感じる。
個人的には1番好きな色である。
ショウリョウバッタの褐色型雄。雌と比べるとかなりスレンダーだ。
ショウリョウバッタは顔のパーツも大きいので、本当に観察がしやすい。
最後にショウリョウバッタの死骸を紹介…ではない。
バッタの成虫が出始めると、草はらの植物の先で動かないバッタを見かけることがある。
モズのはやにえにしては植物が柔らかすぎるし、第一バッタは自らしがみついており、串刺しにされたわけではない。
これはバッタ類に寄生するエントモファガグリリ(和名はついていないようだ)という菌にやられたバッタである。
この菌に寄生されたバッタは、植物の先端に登って死ぬ運命にある。菌が胞子を風に乗せて遠くまで飛ばすために、バッタを操って高い所に登らせるらしいのだ。
どうか、人間に寄生するようには進化しないでいただきたい。