アカネ属のトンボを「赤とんぼ」と呼ぶが、その中で最も身近に見られるのがアキアカネだろう。
平地で成虫になるが、気温の上がる夏には避暑のため山地へ移動する。秋になると平地へ戻って交尾し、産卵を行う。
アキアカネの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 蜻蛉目(トンボ目)トンボ科 アカネ亜科 アカネ属 アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
漢字名:秋茜
大きさ:32~46mm
成虫の見られる時期:6~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Sympetrum frequens
漢字名:秋茜
大きさ:32~46mm
成虫の見られる時期:6~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
オスは成熟すると腹部背面が赤くなる。
赤とんぼの仲間は、翅の色や胸の模様などで見分ける事ができる。アキアカネはナツアカネとよく似ているが、胸の模様が少し異なる。こちらはアキアカネのオス。
捕らえた獲物を逃さないため、足にはトゲがはえている。
アキアカネのメスを横から見てみよう。メスも腹部背面が赤くなる。腹面は白い粉が吹いたようになる。
こちらは未成熟のメス。腹部や胸部の赤みが少ない。
とまっているトンボに近づけたら、よく観察してみよう。
トンボの仲間は枝先やロープなど細いものにとまるのが好きなようだ。
トンボがお尻をあげてとまっているところを見たことがあるだろうか?これには、日光の当たる面積を小さくして、体温が上がりすぎるのを防ぐ効果があるそうだ。
この姿勢が古代エジプトで建てられた石柱・オベリスクに似ていることから、オベリスク姿勢と呼んでいる。
太陽に照らされた翅の脈がキラキラと輝いている。