水色のトンボと言えばシオカラトンボが有名だが、それよりも濃い水色なのがオオシオカラトンボ。
「オオ」とつくが、体長はそれほど変わらない。こちらの方が腹が太めで、マッチョなイメージがある。
田んぼや湿地の周辺で晩春から秋まで観察できる、身近なトンボといえるだろう。
オオシオカラトンボの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 蜻蛉目(トンボ目)トンボ科 ヨツボシトンボ亜科 シオカラトンボ属 オオシオカラトンボ
学名:Orthetrum triangulare melania
漢字名:大塩辛蜻蛉
大きさ:49~61mm
成虫の見られる時期:5~10月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
学名:Orthetrum triangulare melania
漢字名:大塩辛蜻蛉
大きさ:49~61mm
成虫の見られる時期:5~10月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
【雄のシオカラトンボとオオシオカラトンボの簡単な見分け方のポイント】
・シオカラトンボは眼が青く、翅の根元が透明で、お腹の先の黒い部分が目立つ。
・オオシオカラトンボは眼が黒く、翅の根元が黒く、お腹の先はあまり黒くならない。シオカラトンボよりも青味が強い。
・オオシオカラトンボは眼が黒く、翅の根元が黒く、お腹の先はあまり黒くならない。シオカラトンボよりも青味が強い。
オオシオカラトンボの雌は、雄の様に青くはならず、黄色い。
オオシオカラトンボの交尾。
交尾を終えた雌は、水面にお腹の先を付けて産卵する。
雌が産卵している間、雄は周りを飛んで雌を守る。これは、捕食者から守るのではなく、他の雄と交尾することを防ぐ意味があるようだ。
オオシオカラトンボは他の昆虫を食べがて育つが、その口はどんな形をしているのだろうか?
オオシオカラトンボを捕まえたら、少しだけ彼らに協力してもらって観察してみよう。
口に細い植物の茎を持っていくと、棘のある脚でしっかりと獲物を掴み、丈夫なアゴでムシャムシャと齧る様子がよくわかるだろう。