
ゴマダラオトシブミは、クリやクヌギ(ともにブナ科)の葉で揺籃(揺り籠)を作るオトシブミの仲間。
鬱金色に黒い水玉を散りばめた鞘翅は、雑木林の新緑に好く映える。オトシブミ界の草間彌生と呼ばせてもらおう。
名前のよく似たヒメゴマダラオトシブミには背中に2つのコブがあるが、ゴマダラオトシブミにはコブがないことで見分けられる。
上の写真は、ゴマダラオトシブミの夫婦が助け合って子供の為の揺籃を作っている…わけではないらしい。
オトシブミの仲間の揺籃づくりは、雌が1頭で行うのが普通である。
どうやら、せっせと揺籃づくりに励む母と、それを邪魔している父(本人は守っているつもりなのか)のようだ。あるいは父ではなく、隣の旦那が隙を狙っているのかもしれない。
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鞘翅目(コウチュウ目)カブトムシ亜目 ゾウムシ上科 オトシブミ科 オトシブミ亜科 マダラオトシブミ族 ゴマダラオトシブミ
学名:Paroplapoderus pardalis
漢字名:胡麻斑落し文
大きさ:7~8.2mm
成虫の見られる時期:5~7月
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Paroplapoderus pardalis
漢字名:胡麻斑落し文
大きさ:7~8.2mm
成虫の見られる時期:5~7月
分布:北海道・本州・四国・九州

遂に、辛抱たまらん!と母に襲いかかったのだが…

二人で地に墜ちていった。

その後、ゴマダラオトシブミの母は一人戻って子供(揺籃)の世話をするのであった。

クヌギの葉を巻いたゴマダラオトシブミの揺籃。葉の主脈を切らないため、葉は長い間緑色を保っている。