
エゴツルクビオトシブミは、鶴のように首の長いオトシブミの仲間である。
オトシブミの仲間は葉っぱをクルクルと巻いてゆりかごを作るが、エゴツルクビオトシブミはエゴノキの葉を使ってゆりかごを作る。
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鞘翅目(コウチュウ目)カブトムシ亜目 ゾウムシ上科 オトシブミ科 オトシブミ亜科 オトシブミ亜族 エゴツルクビオトシブミ
学名:Cycnotrachelus roelofsi
大きさ:オス8.0~9.5mm メス6.0~7.0mm
成虫の見られる時期:4~8月
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Cycnotrachelus roelofsi
大きさ:オス8.0~9.5mm メス6.0~7.0mm
成虫の見られる時期:4~8月
分布:北海道・本州・四国・九州

こんなふうに、葉の裏側で休んでいる姿もよく見かける。

メスの首は長くない。

足をリズミカルに持ち上げて歩く姿がユーモラスな、エゴツルクビオトシブミのメス。

エゴノキに作られた、エゴツルクビオトシブミのゆりかご。揺籃とも呼ばれる。
ゆりかご作りを何度か観察したが、材料となる葉っぱを決めてから1時間半~2時間ほどかかるようだ。
エゴツルクビオトシブミのゆりかご作りの動画は、コチラからどうぞ。
ゆりかごの中には、卵がひとつ産みつけられる。

左に写っているのが爪楊枝の先なので、卵の小ささがおわかりいただけるだろう。

エゴツルクビオトシブミの幼虫。食べたエゴノキの葉っぱの色が透けている。

エゴツルクビオトシブミの蛹。蛹化してそれほど経っていないのだろう、透き通っていて美しい。
春から夏にかけて、エゴノキに穴の空いた葉っぱを見つけたら、エゴツルクビオトシブミの姿を探してみよう。