日本ではタテハチョウの仲間が140種ほど見られるが、名に「タテハ」とつく中で一番目にするのがキタテハだろう。
幼虫の食草であるカナムグラは市街地にも生えるため、本種もまた然りである。
写真は秋に大人になった秋型で、翅の表の赤みが強いのが特徴。翅の縁がボロボロなのは、厳しい冬を過ごした証だ。
夏に大人になる夏型の方が黄色っぽく、その名に相応しいだろう。
キタテハの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鱗翅目(チョウ目)アゲハチョウ上科 タテハチョウ科 タテハチョウ亜科 タテハチョウ族 キタテハ属 キタテハ
学名:Polygonia c-aureum
漢字名:黄立羽
大きさ(開帳):50~60mm
成虫の見られる時期:3~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Polygonia c-aureum
漢字名:黄立羽
大きさ(開帳):50~60mm
成虫の見られる時期:3~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
キタテハの学名の「c-aureum」は後翅裏の「C」型の紋に由来する。普通にとまっていると「C」というより「V」に見えるなんて言ってはいけない。
体には毛が多く、胸のあたりの毛は青みがかっていて美しい。