
ヒカゲチョウは、雑木林に暮らすジャノメチョウの仲間である。
よく似ているクロヒカゲよりも明るい環境が好きなようで、林縁に近い散策路ではヒカゲチョウの方が顔なじみだろう。
幼虫の食草は、メダケやアズマネザサなどのイネ科植物である。
ヒカゲチョウの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鱗翅目(チョウ目)アゲハチョウ上科 タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科 ヒカゲチョウ属 ヒカゲチョウ
(※ジャノメチョウ亜科はジャノメチョウ科として扱われることもある)
学名:Lethe sicelis
漢字名:日陰蝶
別名:ナミヒカゲ
大きさ 開帳:50~60mm 前翅長:29~34mm
成虫の見られる時期:4~10月
分布:本州・四国・九州
(※ジャノメチョウ亜科はジャノメチョウ科として扱われることもある)
学名:Lethe sicelis
漢字名:日陰蝶
別名:ナミヒカゲ
大きさ 開帳:50~60mm 前翅長:29~34mm
成虫の見られる時期:4~10月
分布:本州・四国・九州

比較的地味な種が多いジャノメチョウの中でも、ヒカゲチョウの翅表面は特に地味かもしれない。
派手さはないが、昔ながらの喫茶店に置いてあるソファーの座面のような上質な風合いがある。

光を透かした翅に、眼状紋が鮮明に浮かび上がる。

素早くヒラヒラと飛び回るヒカゲチョウをじっくりと観察するのは難しい。しかし、一度葉の上にとまってしまえば、案外じっとしてくれるものだ。根気よく待ってみよう。