モリアオガエル

モリアオガエルは、森林の樹上に暮らすアオガエルの仲間だ。

同じアオガエル属のシュレーゲルアオガエルとよく似ている。

モリアオガエルの基本データ

眼の虹彩が黄色ければシュレーゲルアオガエル、赤みがあればモリアオガエルだが、あまり赤みがないモリアオガエルもいるために区別が難しい。

写真の個体は虹彩の色・体長が6cm以上あること・水かきが発達していることから、モリアオガエルとした。

色の似ているニホンアマガエルとは、眼の周りを見ると区別できる。ニホンアマガエルには鼻から目の後ろにかけて茶褐色のラインがはいる。

名前はモリ「アオ」ガエルだが、絵を書いてと色鉛筆をわたされたら、緑色や黄緑色を選ぶ人が多いだろう。

植物がみずみずしくはえているさまを「青々と茂る」と表現するように、日本では古くから緑色を青と表現する文化があった。そのため、名前に「アオ」がつく生き物は、緑色であることが多い。

このサイトで紹介している種だと、アオジ・コアオハナムグリ・チャバネアオカメムシなどが緑色である。

では、実際に青いことを表す場合には、どんな言葉をつかうのだろうか。

答えはコチラの生き物をご覧いただきたい。

本州にひろく分布しているが、神奈川県・千葉県では国内外来種の疑いがある。写真の個体もそれに当てはまるかもしれない。

モリアオガエルに限らず、生き物を人の手によって移動させることは、交雑による遺伝子の汚染・在来の生態系バランスの崩壊などの問題が起こる。

「キレイだから」「カワイイから」といって、生き物の人為的な移動をするべきではないだろう。

水辺にせり出した樹木の枝に産みつけられたモリアオガエルの卵塊。一つの卵塊に300～800もの卵が入っているそうだ。

卵から孵化したオタマジャクシは、下の水辺に落ちて成長していく。