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チャバネアオカメムシ

チャバネアオカメムシ

チャバネアオカメムシ
2023年9月神奈川県横浜市

萌黄色に茶色い翅が鮮やかな、チャバネアオカメムシ。

カキ・ナシ・モモ・リンゴ等様々な果樹を食害するので、果樹農家からは嫌われているようである。

繁殖の為の十分な成長には植物の種子からの栄養が必要で、幼虫はスギやヒノキなど針葉樹の球果で見つかることが多い。果樹園の果実では果肉が厚過ぎて、種子まで口吻が届かないらしい。

チャバネアオカメムシの基本データ

分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 半翅目(カメムシ目)カメムシ亜目 カメムシ科 カメムシ亜科 チャバネアオカメムシ
学名:Plautia stali
漢字名:茶翅青亀虫
大きさ:10~12mm
成虫の見られる時期:4月~10月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
食べ物:幼虫-針葉樹(スギ、ヒノキ)の球果など
    成虫-植物の果実など
冬越し:成虫越冬
チャバネアオカメムシ
2016年4月神奈川県横浜市
小楯板に模様があるチャバネアオカメムシ
2018年7月神奈川県横浜市

このチャバネアオカメムシは、小楯板に白い羽根のような紋様が入っていた。羽化直後で完全に色づいていないのだろうか?

チャバネアオカメムシ
2018年7月神奈川県横浜市

「臭い!臭い!」と嫌われがちなカメムシだが、よく見ると可愛らしい顔をしている。

チャバネアオカメムシの卵
2018年6月神奈川県横浜市

こちらはチャバネアオカメムシの卵。ミズキの葉上に産みつけられていた。カメムシの卵は、写真のようにきっちりと並べて産みつけられるものも多い。

チャバネアオカメムシの幼虫
2023年9月静岡県伊豆の国市

チャバネアオカメムシの幼虫。

チャバネアオカメムシの幼虫
2023年9月静岡県伊豆の国市
セミの抜け殻にとまるチャバネアオカメムシの幼虫
2023年9月神奈川県横浜市

この幼虫は、四阿に残されたセミの抜け殻についていた。しばらく観察したが、何をしていたのかはわからなかった。