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ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミ
2016年5月神奈川県横浜市

クズの葉っぱの上で、小さな白い蝶が休憩中だ。この羽根の模様は、ミズイロオナガシジミである。

ミズイロオナガシジミは、夏の雑木林で見られる、シジミチョウの仲間だ。

樹上性のシジミチョウの仲間をゼフィルスと呼ぶが、本種もそのひとつ。

後翅裏に帯状に入るV字模様が特徴的だ。名前にもある「ミズイロ」は、後翅表の斑紋からくるのだろう。

ミズイロオナガシジミの基本データ

分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鱗翅目(チョウ目)アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 ミドリシジミ亜科 ミドリシジミ族 ミズイロオナガシジミ属 ミズイロオナガシジミ
学名:Antigius attilia
漢字名:水色尾長小灰
大きさ(開帳):30~35mm
成虫の見られる時期:6月
分布:北海道・本州・四国・九州

尻尾のように伸びた突起には、くるりと捻りが入っている。この突起を触角のように見せることで、天敵から頭への攻撃を免れるというが、はたしてどうであろうか。

尾状突起を動かす動画はコチラである。

卵から成虫へのサイクルは年に1回。

ミズイロオナガシジミの幼虫
2016年4月神奈川県横浜市

ミズイロオナガシジミの幼虫はクヌギ・コナラ・ミズナラなどブナ科植物の葉や新芽を食べて育つ

写真の個体はコナラ林にある遊歩道の柵にいたもの。どうやら樹から落ちてしまったようだ。その後、無事に生活の場に戻れたのだろうか。

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