
クズの葉っぱの上で、小さな白い蝶が休憩中だ。この羽根の模様は、ミズイロオナガシジミである。
ミズイロオナガシジミは、夏の雑木林で見られる、シジミチョウの仲間だ。
樹上性のシジミチョウの仲間をゼフィルスと呼ぶが、本種もそのひとつ。
後翅裏に帯状に入るV字模様が特徴的だ。名前にもある「ミズイロ」は、後翅表の斑紋からくるのだろう。
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鱗翅目(チョウ目)アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 ミドリシジミ亜科 ミドリシジミ族 ミズイロオナガシジミ属 ミズイロオナガシジミ
学名:Antigius attilia
漢字名:水色尾長小灰大きさ(開帳):30~35mm
成虫の見られる時期:6月
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Antigius attilia
漢字名:水色尾長小灰大きさ(開帳):30~35mm
成虫の見られる時期:6月
分布:北海道・本州・四国・九州
尻尾のように伸びた突起には、くるりと捻りが入っている。この突起を触角のように見せることで、天敵から頭への攻撃を免れるというが、はたしてどうであろうか。
尾状突起を動かす動画はコチラである。
卵から成虫へのサイクルは年に1回。

ミズイロオナガシジミの幼虫はクヌギ・コナラ・ミズナラなどブナ科植物の葉や新芽を食べて育つ。
写真の個体はコナラ林にある遊歩道の柵にいたもの。どうやら樹から落ちてしまったようだ。その後、無事に生活の場に戻れたのだろうか。