
ナガサキアゲハは、日本最大級の黒いアゲハチョウの仲間。黒いアゲハチョウはどれもよく似ているが、尾状突起がないのはナガサキアゲハだけである。
名前が示す通り、元々は九州以南までしか分布していなかったようだ。温暖化の影響で、近年では北陸地方でも観察記録がある。
雄は黒(濃紺)一色だが、雌は赤や白の紋がある。写真はナガサキアゲハの雌個体。
ナガサキアゲハの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鱗翅目(チョウ目)アゲハチョウ上科 アゲハチョウ科 アゲハチョウ亜科 アゲハチョウ族 アゲハチョウ属 ナガサキアゲハ
学名:Papilio memnon
漢字名:長崎揚羽
大きさ(開帳):90~120mm
成虫の見られる時期:4~10月
分布:本州・四国・九州・沖縄
学名:Papilio memnon
漢字名:長崎揚羽
大きさ(開帳):90~120mm
成虫の見られる時期:4~10月
分布:本州・四国・九州・沖縄

ナガサキアゲハの雄が、ヤマグワの葉上で休んでいた。
雌に比べると随分と地味に見えるが、太陽の光に反射して深い紺に輝く翅はとても美しい。

幼虫はミカン科の葉を食草とする。幼虫のサイズも勿論、日本のアゲハチョウ最大級。