キボシカミキリは、ビロードの様な光沢のある黒地に鮮やかな黄色い星を散らした紋様が目を惹く、カミキリムシの仲間。
キボシカミキリという種名も、その美しいカラーリングからとったのだろう。
キボシカミキリの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鞘翅目(コウチュウ目)カブトムシ亜目 ハムシ上科 カミキリムシ科 フトカミキリ亜科 ヒゲナガカミキリ族 キボシカミキリ属 キボシカミキリ
学名:Psacothea hilaris
漢字名:黄星髪切・黄星天牛
大きさ:15~30mm
成虫の見られる時期:5~12月
分布:本州・四国・九州・沖縄
原産:東日本型は台湾または中国北部由来?
学名:Psacothea hilaris
漢字名:黄星髪切・黄星天牛
大きさ:15~30mm
成虫の見られる時期:5~12月
分布:本州・四国・九州・沖縄
原産:東日本型は台湾または中国北部由来?
腹側にも黄色い斑紋がある。
キボシカミキリは本州以南に分布するが、地域や個体によって斑紋に違いがある。
前胸背面(首のように見える部分)の縦の紋が連続するのが関東(東日本)型、中央で切れるのが関西(西日本)型、というのが大きな違いである。上の写真は関東型のキボシカミキリだ。
こちらは同じ日に同じフィールドで出会った関西型。関西型も北関東辺りまで北上しているようだ。もはや、関西型というネーミングはいかがなものかというほどに、地球温暖化が進んでいるのかもしれない。
カミキリムシといえば長い触角が特徴的だが、キボシカミキリは特に長い部類になるだろう。
触角の長さは、雄は体長の3倍・雌は体長の2倍といわれている。体長を合わせて並べたのが下の写真である。
腹部の厚みの違いもあるが、雄の方が随分とシャープな印象を受ける。
この立派な顎で、クワ科植物の葉や枝を齧るのだ。
イチジクやヤマグワなどが生えていれば、都市近郊でもキボシカミキリに出会えるだろう。
関東型は、台湾または中国北部由来の外来種と考えられている。