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ナナホシテントウ

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ
2019年3月神奈川県川崎市

ナナホシテントウは、赤いボディーに7つの黒い星でお馴染みの昆虫である。

ポップな見た目で、子供から大人まで人気のナナホシテントウだが、鳥や昆虫にはあまり人気がないようだ。

ナナホシテントウは、危険がせまると死んだフリをして、脚の関節から嫌な臭いのする液体を出す。また、体内にもアルカロイドという毒を持っている。

これを嫌ってなのか、鳥や他の昆虫達はあまりテントウムシを食べないようである。

ナナホシテントウの基本データ

分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鞘翅目(コウチュウ目)カブトムシ亜目 ヒラタムシ上科 テントウムシ科 テントウムシ亜科 テントウムシ族 Coccinella テントウムシ
学名:Coccinella septempunctata
漢字名:七星瓢虫・七星天道
大きさ:5~8.6mm
成虫の見られる時期:3~11月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
ナナホシテントウ
2019年4月神奈川県相模原市

草原で目立つ赤×黒のカラーリングは、一度口にした敵に「俺たちの仲間を二度と食べるんじゃねーぞ!」という警告なのだ。

こういった「食べても美味しくないよ!」とか「毒があって危険ダゼ!」等を知らせるための色を、警告色という。ハチの黄×黒の体色も、警告色だ。

ナナホシテントウ
2017年2月神奈川県横浜市

さて、テントウムシといえば、アリ・アブラムシとの三角関係が有名である。

アリはアブラムシの出す甘い汁を報酬に、アブラムシの天敵であるテントウムシを追い払う、というものだ。

ナナホシテントウ
2017年2月神奈川県横浜市

この三者の関係を観察するには、アブラムシがつきやすい植物を見つけるのが近道だ。ワタシの経験では、アブラナ科・キク科・マメ科の植物に、アブラムシが多いと感じる。

補食・共生という生き物達の繋がりを、ぜひ実際に観察してほしい。

私の作ったナナホシテントウのぬりえを使った「いきものぬりえ観察会」の様子は、こちらの動画から。

 

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