
イチモンジカメノコハムシは、低山や雑木林で見られる最も身近なカメノコハムシの仲間だ。
葉っぱにあいた穴に似せた体色で、敵からの捕食を逃れているという。
どうも目立っているような気もするが、捕食者と人間では見え方が違うのかもしれない。
幼虫も成虫もムラサキシキブの葉を食べる。
ムラサキシキブの葉に穴があいていたら、近くでイチモンジカメノコハムシが見つかるかもしれない。
イチモンジカメノコハムシの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鞘翅目(コウチュウ目)カブトムシ亜目 ハムシ上科 ハムシ科 カメノコハムシ亜科 アツバジンガサハムシ属 イチモンジカメノコハムシ
学名:Thlaspida cribrosa(Thlaspida biramosa)
漢字名:一文字亀の子葉虫
大きさ:7.8~8.5mm
成虫の見られる時期:4~10月
分布:本州・四国・九州
学名:Thlaspida cribrosa(Thlaspida biramosa)
漢字名:一文字亀の子葉虫
大きさ:7.8~8.5mm
成虫の見られる時期:4~10月
分布:本州・四国・九州
上翅の縁や前胸背板は透けている。

上翅の縁や前胸背板は透けている。

横から見ると、確かに亀の甲羅のようだ。

顔を出して歩く姿が愛らしい。

ちょっと失礼してひっくり返し、腹側を観察してみよう。

ムラサキシキブの葉裏で交尾するイチモンジカメノコハムシのカップル。

イチモンジカメノコハムシの幼虫。トゲトゲのある突起が、体の周りについている。
背中に乗せている黒い塊は、脱皮殻や糞。こちらも穴に見せているのか、また別の何かに見せているのか。

このイチモンジカメノコハムシの幼虫は、腹端から伸ばした器官で脱皮殻を持ち上げている。フィッティングが悪かったのだろうか。

この幼虫は、おそらくあと1回の脱皮で成虫になるだろう。イチモンジカメノコハムシの幼虫の変化を観察するのも面白そうだ。