ジョロウグモは、夏から秋にかけて林縁や公園などに、1mほどの大きな網をつくる造網性のクモだ。
網の真ん中に大きな個体と、網の端(上の方にいることが多いようだ)に小さな個体がいることがある。
これは、仲良しジョロウグモの親子…ではない。
ジョロウグモの基本データ
分類:動物界 節足動物門 鋏角亜門 蛛形綱 蜘蛛目(クモ目)ジョロウグモ科 ジョロウグモ属 ジョロウグモ
学名:Nephila clavata
漢字名:女郎蜘蛛・上臈蜘蛛
大きさ:オス6~10mm メス20~30mm
成体の見られる時期:9~11月
分布:本州・四国・九州・沖縄
食べ物:網にかかった昆虫など
学名:Nephila clavata
漢字名:女郎蜘蛛・上臈蜘蛛
大きさ:オス6~10mm メス20~30mm
成体の見られる時期:9~11月
分布:本州・四国・九州・沖縄
食べ物:網にかかった昆虫など
大きいのが雌、小さいのが雄のジョロウグモなのだ。まるで別の種に見えるほど大きさが違う。このように、性別によって形質が大きく異なることを、性的二形という。
性的二形は様々な生物で見られるが、網を張るクモの仲間には、体の大きさが異なるものが多数いる。
皆さんが「ジョロウグモ」として認識しているのは、おそらく雌の方だろう。雌の腹部背面は黄色と少し青みがかった白の縞模様で、腹には赤い模様がある。
ジョロウグモの交接(生殖行動・交尾のようなもの)は、こちらの動画をご覧いただきたい。
ジョロウグモの卵嚢に、その母グモが覆い被さるようにして死んでいる姿を見ることがある。上の写真がそれだ。母グモに触れてみたが、動くことはなかった。
これは、冬を越すことができない母グモが、春に孵化する子グモたちへ贈る、最後の愛情なのかもしれない。
ヒグラシを捕食しているジョロウグモ。
こちらは、網にかかったエサキモンキツノカメムシを捕食中だ。
獲物が網にかかったことを振動で察知すると、素早く近づいて毒を注入し、糸でグルグル巻きにしてしまう。
エサキモンキツノカメムシが糸に巻かれる様子はこちらの動画をご覧ください。
ジョロウグモがせわしなく網を張っている。
網の横糸は黄色く色づいている。(上の写真だとわかりづらいが)太陽の光に照らされると、金の糸で織られた網の中央に鎮座するジョロウクモが神々しく見える。