![オオトリノフンダマシ](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2018/11/IMG_5803-e1688615461478.jpg)
その存在を知らないと、この生物がクモの仲間であることもわからないかもしれない。そんな異様な姿をしているのが、オオトリノフンダマシである。
艶のある腹部とその模様が「鳥の糞」に似ていることから和名がつけられた。カマキリの頭部に見えるという意見もあるようだ。
鳥の糞であれば普通は葉っぱの表側にあるが、オオトリノフンダマシは葉の裏側で見つかることが多い。果たして彼らは何のモノマネをしているつもりなのだろうか?
オオトリノフンダマシの基本データ
分類:動物界 節足動物門 鋏角亜門 蛛形綱 蜘蛛目(クモ目)コガネグモ科 トリノフンダマシ属 オオトリノフンダマシ
学名:Cyrtarachne inaequialis
漢字名:大鳥の糞騙
大きさ:♂2.0~2.5mm ♀10~13mm
成体の見られる時期:7~10月
分布:本州・四国・九州
学名:Cyrtarachne inaequialis
漢字名:大鳥の糞騙
大きさ:♂2.0~2.5mm ♀10~13mm
成体の見られる時期:7~10月
分布:本州・四国・九州
![オオトリノフンダマシの卵嚢](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2018/11/IMG_4630-e1688615481133.jpg)
オオトリノフンダマシの卵嚢。数枚の葉に糸でぶら下げられている。
トリノフンダマシの仲間は、夜になると網を張り、朝には畳んでしまうという面白い習性があるようだが、ワタシはまだ観察したことがない。
クモの仲間の性的二形は有名だが、コガネグモ科では特に顕著である。コガネグモ科に属するオオトリノフンダマシの雌は、雄の5倍ほどの体長がある。トップの写真は雌の写真だ。
この体格差を人間に置き換えてみると、恐ろしすぎて夜も眠れない。