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オオトリノフンダマシ

オオトリノフンダマシ

オオトリノフンダマシ
2017年10月神奈川県横浜市

その存在を知らないと、この生物がクモの仲間であることもわからないかもしれない。そんな異様な姿をしているのが、オオトリノフンダマシである。

艶のある腹部とその模様が「鳥の糞」に似ていることから和名がつけられた。カマキリの頭部に見えるという意見もあるようだ。

鳥の糞であれば普通は葉っぱの表側にあるが、オオトリノフンダマシは葉の裏側で見つかることが多い。果たして彼らは何のモノマネをしているつもりなのだろうか?

オオトリノフンダマシの基本データ

分類:動物界 節足動物門 鋏角亜門 蛛形綱 蜘蛛目(クモ目)コガネグモ科 トリノフンダマシ属 オオトリノフンダマシ
学名:Cyrtarachne inaequialis
漢字名:大鳥の糞騙
大きさ:♂2.0~2.5mm ♀10~13mm
成体の見られる時期:7~10月
分布:本州・四国・九州
オオトリノフンダマシの卵嚢
2017年9月神奈川県横浜市

オオトリノフンダマシの卵嚢。数枚の葉に糸でぶら下げられている。

トリノフンダマシの仲間は、夜になると網を張り、朝には畳んでしまうという面白い習性があるようだが、ワタシはまだ観察したことがない。

クモの仲間の性的二形は有名だが、コガネグモ科では特に顕著である。コガネグモ科に属するオオトリノフンダマシの雌は、雄の5倍ほどの体長がある。トップの写真は雌の写真だ。

この体格差を人間に置き換えてみると、恐ろしすぎて夜も眠れない。

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