コカマキリは、褐色で細身のカマキリだ。稀に緑色型も現れるようだが、ワタシはまだ出会ったことがない。
草原や林床を歩き回り、小型の昆虫などを捕食する。
コカマキリの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 蟷螂目(カマキリ目)カマキリ科 カマキリ亜科 コカマキリ
学名: Statilia maculata
漢字名:小蟷螂
大きさ:36~63mm
成虫の見られる時期:8~11月
分布:本州・四国・九州
学名: Statilia maculata
漢字名:小蟷螂
大きさ:36~63mm
成虫の見られる時期:8~11月
分布:本州・四国・九州
大型のカマキリ類と比べると、かなり華奢な印象を受ける。
実際、前脚のカマに挟まれてもそれほど痛くはない。しかし、カメムシなどの小型昆虫にとっては脅威であろう。
ワタシが子供の頃は、オオカマキリやハラビロカマキリよりコカマキリの方が出会う確率が高かった記憶があるが、最近は逆転している気がする。(個人的な感想です。)皆さんのフィールドではいかがだろうか。
コカマキリは、体長が同じ位のウスバカマキリとは前脚腿節に紋があることで区別できる。
カマキリの仲間は、卵→幼虫→成虫と成長する不完全変態を行い、幼虫時代から成虫に近い形をしている。
上のコカマキリは、腹部の節が見えているのがおわかりだろうか。この個体は幼虫で、翅が生えそろっていないために背中側からも腹部が丸見えなのだ。
上のコカマキリは雌で、お腹がパンパンに膨らんでいるのが確認できる。
そのお腹から出てくるのが、この卵(卵鞘)だ。上の卵は、キャンプ場にあった小屋の建材に産みつけられていた。