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キタキチョウの吸蜜
キタキチョウの吸蜜
2023年10月神奈川県横浜市

キタキチョウは、身近に見られる黄色いチョウの仲間。

夏に発生する前翅表の縁が黒い夏型と、秋に発生する黒い部分がわずかしかない秋型が見られる。

上の写真は秋型のキタキチョウ雄が、コセンダングサで吸蜜をしているところだ。

黄色いチョウを見ると「あ!モンキチョウだ!」という方も多いが、あちらには翅裏に白いがあることで区別できる。知名度ではモンキチョウに劣るようだが、黄色の鮮やかさではキタキチョウに分がある。

キタキチョウの基本データ

分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鱗翅目(チョウ目)アゲハチョウ上科 シロチョウ科 モンキチョウ亜科 キチョウ属 キタキチョウ
学名:Eurema mandarina
漢字名:北黄蝶
大きさ(開帳):35~45mm
成虫の見られる時期:3~11月
分布:本州・四国・九州・沖縄
食べ物:幼虫―マメ科植物(ネムノキ、ハギ類など)
成虫―花の蜜
キタキチョウ
2018年5月神奈川県横浜市
夏型のキタキチョウ雄。

キタキチョウ雌
2017年9月神奈川県横浜市

こちらは雌のキタキチョウ。

キタキチョウの雌雄判別キタキチョウの雌雄は翅脈の形(後翅前縁部第8室)で判別できる。写真のように縁に向かってシュッと細くなっていけば雌、真ん中あたりに一番太い部分があれば雄である。

と言われても、フィールドでの識別は難しそうだ。

キタキチョウの交尾
2018年5月神奈川県横浜市

草影に隠れて交尾をするキタキチョウのペア。右が雄で左が雌だ。

食草はネムノキやハギ類などマメ科の植物。愛の営みを無事に終えたら、写真の女の子も産卵場所を探しに出掛けるのだろうか。

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