![キアシドクガ](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/06/P5260289-e1688538100901.jpg)
キアシドクガは、純白の翅に黄色いブーツ姿が、どこか貴婦人のような佇まいを感じさせるドクガの仲間だ。
ドクガ科ではあるが、幼虫から成虫に至るまで毒はない。
春になると、幼虫はミズキの葉を食べて成長する。梅雨前には蛹から成虫となって、日中にヒラヒラと飛び回る。
多くの方が、その優雅な姿を見て「あの白い蝶はなんですか?」と尋ねてくる。
そんな時は、蛾であることは告げずに、その姿を楽しんでもらう。「キアシドクガ」という名前を聞いた途端に、嫌悪感をあらわにする方が大半だからである。
「蛾=気持ち悪い」という先入観を捨ててその姿を見てもらえば、美しい昆虫であると感じてもらえることもあるのだ。
キアシドクガの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鱗翅目(チョウ目)ドクガ科 Ivela属 キアシドクガ
学名:Ivela auripes
漢字名:黄脚毒蛾
大きさ 開帳:50~57mm 前翅長:25~30mm
成虫の見られる時期:5~7月
分布:本州・四国・九州
学名:Ivela auripes
漢字名:黄脚毒蛾
大きさ 開帳:50~57mm 前翅長:25~30mm
成虫の見られる時期:5~7月
分布:本州・四国・九州
![キアシドクガ](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/06/P5260288-e1688538117747.jpg)
顔立ちもエレガンス。
![キアシドクガの幼虫](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/06/P5110049-e1688538135973.jpg)
幼虫の姿はやはり嫌われることが多いが、こればかりは致し方ないだろう。
![キアシドクガの蛹](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG_8800-e1688538151453.jpg)
キアシドクガの蛹は、某マンガで「小さなツタンカーメンの様である」と登場してから、マニアに人気があるそうだ。(ワタシは未読)
![キアシドクガの蛹](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/06/P5260131-e1688538168664.jpg)
近年は局地的に大発生することも多いようで、ほかの生物への影響がないか心配である。
![ミズキの樹皮にうみつけられたキアシドクガの卵](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2023/02/258A3863-e1688538185589.jpg)
ミズキの樹皮にうみつけられたキアシドクガの卵。