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ホソヒラタアブ

ホソヒラタアブ

ホソヒラタアブ
2019年5月神奈川県横浜市

ホソヒラタアブは、様々な花の蜜を求めて飛び回るハナアブの仲間だ。

花壇でホバリングをする姿は、都会でも見ることができるだろう。

太さの違う黒いラインが引かれた山吹色の腹部と、赤がグラデーションする複眼の組み合わせは、実に洒落ている。

写真のホソヒラタアブの雄は、名前の通り扁平な腹部がよくわかる。

ホソヒラタアブの基本データ

分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 双翅目(ハエ目) ハエ亜目 ハエ下目 ハナアブ上科 ハナアブ科 ヒラタアブ亜科 ヒラタアブ族 ホソヒラタアブ属 ホソヒラタアブ
学名:Episyrphus balteatus
漢字名:細扁虻
大きさ:7~12mm
成虫の見られる時期:3~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
ホソヒラタアブ
2019年5月神奈川県横浜市

花を訪れて蜜を舐めると、体にはおしべの花粉がたくさんくっつく。他の花に蜜を舐めに行くと、体についた花粉がめしべに届けられる。

こうして植物の受粉を助ける花粉媒介者として、ハナアブはとても重要な存在なのだ。

ホソヒラタアブ
2019年9月神奈川県横浜市

ホソヒラタアブの雌。お腹が膨れているのは食べ過ぎではなく、産卵が近いからだろう。

ホバリングしているホソヒラタアブを見つけたら、手前に手を差し出してみよう。ちょこんと手乗りをしてくれることがある。

ニリンソウで吸蜜するホソヒラタアブ
2023年4月神奈川県横浜市

ニリンソウで吸蜜するホソヒラタアブ。ワシャワシャと花粉をこそげとるような動きをしていた。

ホソヒラタアブ
2023年1月神奈川県横浜市

冬にムクノキの樹皮で越冬?しているホソヒラタアブ。

横から見ると、驚くほど腹が平べったい。羨ましいかぎりである。

腹部の模様には個体変異が見られるようだ。

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