ホソヒラタアブは、様々な花の蜜を求めて飛び回るハナアブの仲間だ。
花壇でホバリングをする姿は、都会でも見ることができるだろう。
太さの違う黒いラインが引かれた山吹色の腹部と、赤がグラデーションする複眼の組み合わせは、実に洒落ている。
写真のホソヒラタアブの雄は、名前の通り扁平な腹部がよくわかる。
ホソヒラタアブの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 双翅目(ハエ目) ハエ亜目 ハエ下目 ハナアブ上科 ハナアブ科 ヒラタアブ亜科 ヒラタアブ族 ホソヒラタアブ属 ホソヒラタアブ
学名:Episyrphus balteatus
漢字名:細扁虻
大きさ:7~12mm
成虫の見られる時期:3~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Episyrphus balteatus
漢字名:細扁虻
大きさ:7~12mm
成虫の見られる時期:3~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
花を訪れて蜜を舐めると、体にはおしべの花粉がたくさんくっつく。他の花に蜜を舐めに行くと、体についた花粉がめしべに届けられる。
こうして植物の受粉を助ける花粉媒介者として、ハナアブはとても重要な存在なのだ。
ホソヒラタアブの雌。お腹が膨れているのは食べ過ぎではなく、産卵が近いからだろう。
ホバリングしているホソヒラタアブを見つけたら、手前に手を差し出してみよう。ちょこんと手乗りをしてくれることがある。
ニリンソウで吸蜜するホソヒラタアブ。ワシャワシャと花粉をこそげとるような動きをしていた。
冬にムクノキの樹皮で越冬?しているホソヒラタアブ。
横から見ると、驚くほど腹が平べったい。羨ましいかぎりである。
腹部の模様には個体変異が見られるようだ。