![オオイヌノフグリ](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/03/IMG_8254-e1688568059642.jpg)
オオイヌノフグリは、早春の草地にコバルトブルーの可愛らしい花を咲かせる。
繁殖力が強く道端でも見られることや、ヨーロッパ原産の外来種であることから、雑草とされるようだ。
花は日の光が当たる時間だけ開き、1~3日で落ちてしまう。
花が咲いている間に虫による受粉がされなくても、花を閉じる時に自家受粉を行う。自家受粉で出来た種は、多家受粉したものよりも弱くなることが多いが、どうやらオオイヌノフグリには当てはまらないらしい。
これが、全国に広まっていった理由なのだろう。大正時代には全国的に分布していたようだ。
ところで「オオイヌノフグリ」という和名の意味をご存じだろうか?
漢字で書くと「大犬の陰嚢」となる。そう、いわゆる「たまのふくろ」である。
日本には「オオイヌノフグリ」よりも前に、果実が犬の陰嚢に似ている「イヌノフグリ」という植物があった。命名は日本の植物学の父・牧野富太郎氏である。その「イヌノフグリ」よりも大きな近縁種なので、「オオイヌノフグリ」なのだ。
決して「大きなたまのふくろ」ではないので、お間違いの無いように。
少し残念な和名を気の毒に思ったのか、「星の瞳」というメルヘンチックな別名もあるが、あまり広まっていない。
以前はシソ目ゴマノハグサ科に分類されていたが、APG植物分類体系でシソ目オオバコ科に変更となった。
オオイヌノフグリの基本データ
分類:植物界 被子植物 真正双子葉類 コア真正双子葉類 キク上類 キク類 シソ類 シソ目 オオバコ科 クワガタソウ属 オオイヌノフグリ
学名:Veronica persica
漢字名:大犬の陰嚢
別名:星の瞳・天人唐草
花言葉:忠実・信頼・清らか・神聖
大きさ:10~30cm
花の見られる時期:3~4月
原産:ヨーロッパ
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Veronica persica
漢字名:大犬の陰嚢
別名:星の瞳・天人唐草
花言葉:忠実・信頼・清らか・神聖
大きさ:10~30cm
花の見られる時期:3~4月
原産:ヨーロッパ
分布:北海道・本州・四国・九州
![オオイヌノフグリ](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/03/P3170052-e1688568078622.jpg)
4枚の花弁は、根元でつながっている。花は、触ると簡単にとれてしまうことも多い。
![オオイヌノフグリ](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/03/P3170054-e1688568096860.jpg)
雄蕊が2本と雌蕊が1本。
![オオイヌノフグリの蕾と葉](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/03/P3170036-e1688568113756.jpg)
オオイヌノフグリの蕾と葉。葉の表面には、まばらに毛が生えている。
![オオイヌノフグリで蜜を吸うハナアブの仲間](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/03/P3170045-e1688568130565.jpg)
ハナアブの仲間が、オオイヌノフグリの蜜を目当てにやってきた。
![オオイヌノフグリで待ち伏せるカニグモの仲間](https://radiozukan.com/wp-content/uploads/2019/03/P3170061-e1688568147429.jpg)
そんな虫達を目当てにしているのだろうか、カニグモの仲間が待ち伏せしていた。