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オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ
2018年3月25日神奈川県秦野市

オオイヌノフグリは、早春の草地にコバルトブルーの可愛らしい花を咲かせる。

繁殖力が強く道端でも見られることや、ヨーロッパ原産の外来種であることから、雑草とされるようだ。

花は日の光が当たる時間だけ開き、1~3日で落ちてしまう。

花が咲いている間に虫による受粉がされなくても、花を閉じる時に自家受粉を行う。自家受粉で出来た種は、多家受粉したものよりも弱くなることが多いが、どうやらオオイヌノフグリには当てはまらないらしい。

これが、全国に広まっていった理由なのだろう。大正時代には全国的に分布していたようだ。

ところで「オオイヌノフグリ」という和名の意味をご存じだろうか?

漢字で書くと「大犬の陰嚢」となる。そう、いわゆる「たまのふくろ」である。

日本には「オオイヌノフグリ」よりも前に、果実が犬の陰嚢に似ている「イヌノフグリ」という植物があった。命名は日本の植物学の父・牧野富太郎氏である。その「イヌノフグリ」よりも大きな近縁種なので、「オオイヌノフグリ」なのだ。

決して「大きなたまのふくろ」ではないので、お間違いの無いように。

少し残念な和名を気の毒に思ったのか、「星の瞳」というメルヘンチックな別名もあるが、あまり広まっていない。

以前はシソ目ゴマノハグサ科に分類されていたが、APG植物分類体系でシソ目オオバコ科に変更となった。

分類:植物界 被子植物 真正双子葉類 コア真正双子葉類 キク上類 キク類 シソ類 シソ目 オオバコ科 クワガタソウ属 オオイヌノフグリ

学名:Veronica persica
漢字名:大犬の陰嚢
別名:星の瞳・天人唐草
花言葉:忠実・信頼・清らか・神聖

大きさ:10~30cm
花の見られる時期:3~4月
原産:ヨーロッパ
分布:北海道・本州・四国・九州

オオイヌノフグリ
2019年3月17日神奈川県横浜市
4枚の花弁は、根元でつながっている。花は、触ると簡単にとれてしまうことも多い。

オオイヌノフグリ
2019年3月17日神奈川県横浜市
雄蕊が2本と雌蕊が1本。

オオイヌノフグリの蕾と葉
2019年3月17日神奈川県横浜市
オオイヌノフグリの蕾と葉。葉の表面には、まばらに毛が生えている。

オオイヌノフグリで蜜を吸うハナアブの仲間
2019年3月17日神奈川県横浜市
ハナアブの仲間が、オオイヌノフグリの蜜を目当てにやってきた。

オオイヌノフグリで待ち伏せるカニグモの仲間
2019年3月17日神奈川県横浜市
そんな虫達を目当てにしているのだろうか、カニグモの仲間が待ち伏せしていた。


美しき小さな雑草の花図鑑

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