アオバハゴロモは、町中から山林まで幅広い環境で見ることができる、カメムシ目の昆虫だ。
植物の枝や茎に、白い粉が吹いているのを見たことがないだろうか?これは植物が病気にかかっている訳では無い。
よく観察してみると、近くにアオバハゴロモの姿が見られないだろうか。
この白い粉は、アオバハゴロモの幼虫が分泌する蝋物質。手を近づけて白い粉が動けば、それはアオバハゴロモの幼虫だろう。
幼虫は、蝋物質の中に身を潜めて、植物の汁を吸っていたのだ。
アオバハゴロモの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 半翅目(カメムシ目) アオバハゴロモ科 アオバハゴロモ属 アオバハゴロモ
学名:Geisha distinctissima
別名:ハト、ハトムシ、シラコババ
大きさ:9~11mm
成虫の見られる時期:7月~11月
分布:本州・四国・九州・沖縄
食べ物:さまざまな植物の汁
冬越し:卵で越冬
成虫のアオバハゴロモも植物の汁を吸う。手を近づけると、植物の影に身を隠すように横移動をする。さらにしつこく追いかけると、ぴょんと跳ねて逃げてしまう。
身近な昆虫なので子供達の遊び相手になることも多く、ハト・ハトムシなどローカルな愛称で親しまれている。
ほんのりと薄紅色がかった翅の縁も美しい。
アオバハゴロモは、様々な植物の汁を吸う。ここではキブシが人気のようだ。