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アジサイの幹にいたツマグロオオヨコバイ

ツマグロオオヨコバイ

アジサイの幹にいたツマグロオオヨコバイ
2019年3月神奈川県横浜市

ツマグロオオヨコバイは、黄色と黒の配色が目立つ、ヨコバイの仲間だ。その名の通り、危険が迫ると横に這うように移動して身を隠す。

市街地の公園にもよく植えられているアジサイやヤツデで多く見られ、とても身近な昆虫のひとつだろう。

その配色から、子供たちには「バナナ虫」の愛称で親しまれている…というのも、ひと昔前の世代までだろうか。観察会で「初めて見た!」なんていう声も、まま聞かれるのは少し残念である。

ツマグロオオヨコバイの基本データ

分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 半翅目(カメムシ目) ヨコバイ科 オオヨコバイ亜科 Bothrogonia属 ツマグロオオヨコバイ

学名:Bothrogonia ferruginea
別名:バナナ虫
大きさ:13mm
成虫の見られる時期:3月~11月
分布:本州・四国・九州・沖縄

ヤツデの葉裏にいたツマグロオオヨコバイ
2015年5月神奈川県横浜市

ヤツデの葉裏にいたツマグロオオヨコバイ。

アジサイの葉にいたツマグロオオヨコバイ
2018年10月神奈川県横浜市

こちらはアジサイの葉の裏。

おしっこをするツマグロオオヨコバイ
2018年9月神奈川県横浜市

ツマグロオオヨコバイを観察していて、おしりから何か飛ばしているのを見たことがないだろうか。

ツマグロオオヨコバイは、ストローのような口を植物に刺して、汁を吸っている。汁から栄養分を吸収すると、いらない水分は体から出してしまう。

このサイクルが結構はやく、数秒に1回おしっこをしては、汁を吸っているようだ。かなりの頻尿である。

おしっこに匂いがあるのか嗅いでみたが、特に匂いはしなかった。

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