ヒゲコメツキは、立派な触角が特徴のコメツキムシの仲間だ。雄の櫛状の触角は、長さが体長の2/3ほどにもなる。雌の触角は鋸歯状で、長さも体長の半分ほどだ。
コメツキムシの仲間は、ひっくり返すとパチンと音を立てて跳ね上がり、元に戻ろうとする。これが米を搗く動作や音に似ていることから「コメツキムシ」という名前になったと言われている。
しかし、ヒゲコメツキの場合はこの大きな触角である。「触覚が邪魔をして、上手く跳ね上がれないのではないか?」と考え、少々意地悪をして、わざとひっくり返してみた。
何度か試してみたが、ちゃんと跳ね上がって元に戻ることができた。触角の大きさは、コメツキ行動には特に支障が無いようである。
ヒゲコメツキの基本データ
分類:動物界 節足動物門 昆虫綱 鞘翅目(コウチュウ目)カブトムシ亜目 コメツキムシ上科 コメツキムシ科 オオヒゲコメツキ亜科 ヒゲコメツキ
学名:Pectocera hige(Pectocera fortunei)
大きさ:21~27mm
成虫の見られる時期:5~7月
分布:北海道・本州・四国・九州
学名:Pectocera hige(Pectocera fortunei)
大きさ:21~27mm
成虫の見られる時期:5~7月
分布:北海道・本州・四国・九州
この触覚で、どんな情報をキャッチしているのだろうか。
口は噛むタイプで、小さな昆虫を食べる。
メスの触覚は、櫛状になっていない。