アズマヒキガエル

アズマヒキガエルは、山林や農耕地だけでなく都市公園や民家の庭先などでも見ることができるヒキガエルの仲間である。

身近に見られるカエルでは、ウシガエルに次いで大型だ。

昆虫やクモ・ミミズなどを食べる肉食性である。

アズマヒキガエルの基本データ

ジャンプはあまり得意ではなく、のそのそと歩いて移動する。

アズマヒキガエルは、ニホンヒキガエル（Bufo japonicus japonicus）の亜種となる。

アズマヒキガエルの方が鼓膜が大きく「鼓膜の直径＞目から鼓膜までの長さ」となれば、本亜種で間違いないだろう。

目の後ろにある耳腺（じせん）からブフォトキシンという毒が含まれた粘液を出す。

アズマヒキガエルの天敵であるヤマカガシは、このブフォトキシンを体内に貯めこみ、頸部から分泌して自らの武器として利用している。（毒牙から分泌するのは別の毒である。）

アズマヒキガエルが毒液を出すことは滅多にないようだが、触った後には必ず石鹸で手を洗った方がよいだろう。

神奈川県のレッドリストでは、要注意種とされている。子供の頃から馴染みのあるカエルだったので、とても意外であった。やはり自然の環境が減っているのだなぁ。