タイワンリスは、中国などに分布しているクリハラリスの亜種で、台湾に分布している。
日本に分布しているのは、海を泳いでやってきたワケではなく、鑑賞目的で連れてこられたためだ。
導入された各地で逃げ出しているが、1935年に伊豆大島の公園から逃げ出したのが最初だと言われている。
動きは俊敏で、木登りも得意である。枝から枝へと飛び移る姿も、しばしば観察できるだろう。
タイワンリスは2005年に特定外来生物に指定された為、飼育・運搬などが禁止されている。
タイワンリスの基本データ
分類:動物界 脊索動物門 脊椎動物亜門 哺乳綱 齧歯目 リス科 ハイガシラリス属 クリハラリス 亜種 タイワンリス
学名:Callosciurus erythraeus thaiwanensis
漢字名:台湾栗鼠
頭胴長:20~22cm
尾長:17~20cm
体重:300~440g
自然分布:クリハラリス→中国南部~マレー半島~インド北東部 タイワンリス→台湾
国内移入分布:神奈川県・静岡県・岐阜県・大阪府・兵庫県・和歌山県・長崎県・大分県・熊本県・伊豆大島・東京都・埼玉県
外来生物法:特定外来生物
学名:Callosciurus erythraeus thaiwanensis
漢字名:台湾栗鼠
頭胴長:20~22cm
尾長:17~20cm
体重:300~440g
自然分布:クリハラリス→中国南部~マレー半島~インド北東部 タイワンリス→台湾
国内移入分布:神奈川県・静岡県・岐阜県・大阪府・兵庫県・和歌山県・長崎県・大分県・熊本県・伊豆大島・東京都・埼玉県
外来生物法:特定外来生物
キョッキョッキョッ、コキコキコキ、ワンワンなど多様な鳴き方をし、それぞれに意味があるようだ。
頭の上の樹皮が剥がれているのは、タイワンリスがかじり取ったためだ。
タイワンリスが樹皮を剥がす理由は諸説あるようだが、樹液を舐めるためというのが一番知られているだろうか。
細長い白っぽく映るものが、剥がされた樹皮の破片だ。
こんな風に丸坊主にされてしまうと、流石に枯れてしまうだろう。
タイワンリスはとても可愛らしい生き物なのだが、元々そこで暮らしていた他の生き物達に良くない影響を及ぼす為、捕獲殺処分されている地域もある。
人の手による生き物の移動は、どんな種であれ、いずれ問題が生じてくるものだ。
生き物達が、その生き物らしく命をまっとうできるように、自然との関わりかたを考えていかなければならないだろう。