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オオバン

オオバン
河口を泳ぐオオバン
2022年12月神奈川県横浜市

オオバンは、白いオデコに黒い羽根、赤い瞳が印象的な水鳥だ。

冬にはカモ類と一緒に水辺にいることもあって、カモの仲間と思われがちだがクイナの仲間である。

確かに、カモ類よりはシャープな嘴をしている。

分類:動物界 脊索動物門 脊椎動物亜門 鳥綱 ツル目 クイナ科 オオバン属 オオバン
学名:Fulica atra
漢字名:大鷭
大きさ:32~39cm
分布:全国(留鳥・漂鳥)
アオサを食べるオオバン
2022年12月神奈川県横浜市

湾内の波打ち際で、岩に生えたアオサを嘴でこそぎとるようにして食べていた。

オオバンは植物食性が強いが、魚や昆虫なども食べる雑食性である。

アオサを食べるオオバン
2022年12月神奈川県横浜市

陸に上がると目を引くのが、ジオン軍のMSを思わせるゴツい脚である。

丸っこい体に似合わず意外に長く、指一本一本にユズの葉のような水かきがついている。

このような水かきのある脚を「弁足」と呼んでいる。

オオバンの弁足

オオバンは、この弁足で陸上を素早く歩きまわり、水上もスムーズに泳ぎまわる。

弁足は飾りではないのだ。

河川を泳ぐオオバン
2023年1月神奈川県横浜市

上の個体は、これまでの個体よりも白いオデコが少し小さい。

このオデコは「額板」と呼ばれ、成長と共に大きくなる。上の個体はまだ若いのだろう。

額板が何の役に立っているかは、よくわかっていないそうだ。

 

オオバンは、一部の都道府県ではレッドリストの指定を受けている。しかし、「近年は全国的に増加傾向」という調査もあるようだ。

個人的には、神奈川県では普通に観察できる印象だ。

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